「=」は誰が考えた?等号の歴史と「左右が同じ」という本当の意味
もくじ(7)
数学で毎日のように使う =。小学校から何度も書いているので、昔からずっと同じ記号が使われていたように感じます。
しかし、現在の等号につながる = が本に登場したのは16世紀です。
しかも、等号の歴史を知ると、中学生が方程式でつまずきやすい「左右に同じことをする理由」も理解しやすくなります。
「=」を使ったことで知られるロバート・レコード
現在の等号につながる記号を使った人物として知られているのが、ウェールズの数学者・医師 ロバート・レコード(Robert Recorde) です。
1557年に出版された『The Whetstone of Witte』という本で、レコードは2本の平行な線を「等しい」ことを示す記号として使いました。
理由は、2本の同じ長さの平行線ほど等しいものはない、という考えでした。当時の記号は、現在の = より横に長い形でした。
ただし、レコードが使った直後から世界中で = が標準になったわけではありません。言葉や別の書き方も使われながら、時間をかけて現在の記号が広まっていきました。
等号は「答えが出ました」の記号ではない
歴史以上に、中学生にとって大切なのが = の意味です。
3+4=7
を見ると、「3+4を計算した答えが7」と考えることが多いでしょう。もちろん間違いではありません。
ただ、より正確には、
左側の 3+4 と右側の 7 は同じ値
という意味です。
だから、
7=3+4
と左右を逆に書いても正しい式です。
方程式で「両辺に同じことをする」理由
たとえば、
2x+3=11
を考えます。
左側と右側は同じ値なので、両方から3を引いても等しい関係は保たれます。
2x+3-3=11-3
2x=8
さらに両方を2で割ると、
x=4
です。
よく「+3を右へ移すと-3になる」と習いますが、本当に起きていることは、左右から同じ3を引いているだけです。
方程式を丸暗記せずに理解したい人は、中1方程式の解き方がわからない人へもあわせて読んでみてください。
「=」をつなげすぎるミスに注意
等号の意味が分かると、途中式でやってはいけない書き方も見えてきます。
たとえば、
3+4=7×2=14
と書くと、3+4 と 7×2 と 14 がすべて同じ値だという意味になってしまいます。
でも 3+4=7、7×2=14 なので、最初の 3+4 と最後の14は等しくありません。
計算の途中で「次に何をしたか」を書きたいときは、式を行ごとに分けるほうが安全です。
等号の意味が分かると移項も覚えやすい
方程式で「符号が変わる」という操作だけを覚えると、
- なぜ変わるのか
- 掛け算の場合はどうするのか
- 分数が出たらどうするのか
で迷いやすくなります。
一方、= を「左右が同じ」と理解していれば、等しさを壊さないように左右へ同じ操作をするという原則へ戻れます。
これは中1だけでなく、中2の連立方程式や中3の二次方程式でも使う大切な考え方です。
ちょっとした確認問題
次のうち、正しい等式はどれでしょう。
5+3=88=5+35+3=8+1
正しいのは1と2です。
等号は左から右へ答えを出す矢印ではないので、2も正しいことがポイントです。
まとめ
現在の等号につながる = は、1557年にロバート・レコードが著書で使用したことで知られています。
ただ、中学生の数学でより大切なのは歴史の暗記ではなく、「=は左右が同じ値であることを表す記号」と理解することです。
この意味が分かると、方程式で両辺に同じ操作をする理由も自然につながります。
中学数学を基礎から学び直す方法では、公式を覚える前に戻って確認したいポイントも紹介しています。分からない単元が増えてきたときは、前の内容から少しずつつなぎ直してみてください。
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