√2はなぜ割り切れない?「無理数」ってどんな数?
√2 を電卓に入れると、
1.4142135623…
のように小数が続きます。
中3で初めて「無理数」という言葉を聞くと、「無理な数ってどういうこと?」と名前に引っかかるかもしれません。
数学でいう無理数は、意味のない数ではありません。整数どうしの分数では正確に表せない数のことです。
有理数と無理数の違い
整数aと0ではない整数bを使って、
a/b
の形に表せる数を有理数と呼びます。
たとえば、
3 = 3/1
0.5 = 1/2
0.333… = 1/3
なので、これらは有理数です。
一方、√2 はどんな整数a、bを使っても a/b と正確には表せません。そこで無理数に分類されます。
平方根の基本から確認したい人は、平方根がわからない中3へから復習してみてください。
「小数がずっと続く=無理数」ではない
ここはよく間違えます。
1/3 = 0.33333…
のように、小数が終わらなくても同じ数字の並びが繰り返すものがあります。これを循環小数といい、分数に表せるので有理数です。
有理数を小数で表すと、
- 0.25のように途中で終わる
- 0.333…のように一定の並びが繰り返す
のどちらかになります。
√2 の小数は終わらず、一定の周期で繰り返しもしません。
√2はどこで出てくるの?
無理数というと特別な数に見えますが、図形を考えると自然に現れます。
一辺が1cmの正方形を考えてみましょう。
対角線の長さをx cmとすると、三平方の定理から、
x² = 1²+1²
x² = 2
となります。
長さは正なので、
x=√2
です。
つまり、普通の正方形の対角線を正確に表そうとするだけで√2が必要になるのです。
三平方の定理を復習したい場合は、三平方の定理がわからない中3へもあわせて確認してください。
√2が分数で表せないことを少しだけ確かめてみる
ここは少し発展ですが、「本当にどんな分数でも無理なの?」が気になる人向けです。
仮に、√2をこれ以上約分できない分数 a/b で表せたとします。
√2 = a/b
両辺を2乗すると、
2 = a²/b²
なので、
a² = 2b²
です。
右辺は2の倍数なので、a²は偶数。するとaも偶数になります。
そこで a=2k とすると、
4k² = 2b²
b² = 2k²
となり、今度はbも偶数だと分かります。
するとaとbは両方2で割れることになります。
しかし最初に「これ以上約分できない分数」としたはずなので矛盾します。
そのため、√2は整数どうしの分数では表せません。
このように「仮にできるとして考えたら矛盾した」と示す方法も、数学の証明で使われる考え方です。
√が付いていれば全部無理数?
そうではありません。
√4=2
√9=3
なので、√4や√9は有理数です。
一方、
√2、√3、√5
などは無理数です。
中学校ではまず、根号を外して整数になるかを見ると判断しやすいでしょう。
1分チェック
次の数を有理数と無理数に分けてみてください。
0.25√7√160.121212…
答えは、
有理数:0.25、√16=4、0.121212…
無理数:√7
です。
まとめ
無理数は、整数どうしの分数では正確に表せない数です。
√2は約1.4142…ですが、この小数を書き続けても終わらず、同じ並びが周期的に繰り返すこともありません。
そして√2は、一辺1の正方形の対角線という身近な図形から自然に現れます。
「変わった数を無理やり作った」のではなく、図形の長さを正確に表そうとすると必要になる数だと考えると、無理数の意味がつかみやすくなります。
ますっちで、今日の1つから。
無料ではじめる