数学の公式は丸暗記でいい?覚える公式・意味まで知る公式の分け方
もくじ(14)
数学では、たくさんの公式が出てきます。
展開・因数分解、一次関数、円、三平方の定理、解の公式……。
「公式は丸暗記でいいの?」
「意味を全部理解してから覚えないとダメ?」
と迷う人もいるでしょう。
結論からいうと、公式は「意味を知る」と「すぐ使えるよう覚える」の両方が必要です。
どちらか一方だけにすると、問題で使いにくくなります。
丸暗記だけだと起きやすいこと
たとえば一次関数の傾きを、
(yの増加量)÷(xの増加量)
と覚えたとします。
公式だけ覚えていても、
「どっちを上にする?」
「2点が出てきたらどう使う?」
となることがあります。
意味を知っていれば、傾きは
xが1増えたとき、yがどれだけ変わるか
を表す量だと分かります。
一次関数の「傾き」って何?で、式・表・グラフをつなげて確認できます。
逆に「意味は分かる」だけでも足りない
公式がなぜ成り立つか理解していても、テスト中に毎回ゼロから導き直していたら時間がかかります。
たとえば三平方の定理、
a²+b²=c²
は、意味や証明を知ることに価値があります。
でも実際の問題では、必要なときにすぐ思い出せることも大切です。
つまり、
一度意味を理解する → その後はすぐ使えるように覚える
という順番が現実的です。
公式は3段階で覚える
1. 何を表す公式か
まず意味を一言で言えるようにします。
たとえば、
傾き=xが増えたときのyの変わり方
三平方=直角三角形の3辺の関係
です。
2. どんな問題で使うか
公式を文字だけで覚えず、使う場面をセットにします。
たとえば三平方なら、
直角三角形があり、辺の長さを求めたい
という場面です。
3. 何も見ずに書けるか
最後は実際に覚えます。
公式を隠し、白紙に書けるか確認します。
ここまでできると、「知っている公式」から「問題で使える公式」へ近づきます。
因数分解の公式は「形」を理解すると使いやすい
たとえば、
a²-b²=(a+b)(a-b)
を文字列だけで覚えると、問題が
x²-49
になったときに使えないことがあります。
49=7²
と見れば、
x²-7²
なので差の平方だと分かります。
因数分解は、公式そのものよりどんな式の形で使うかが重要です。
因数分解の公式が覚えられない人へでは、公式を見分ける順番を整理しています。
解の公式は「毎回導けなくてもいい」
解の公式、
x=(-b±√(b²-4ac))/2a
は長いため、最終的には覚える必要があります。
ただ、一度でも「平方の形を作っていくとこの公式になる」と知っていると、完全に意味不明な文字列ではなくなります。
導き方は、解の公式はなぜあの形?で中3向けに説明しています。
毎回テストで導出する必要はありません。
一度意味を確認して、その後は使えるよう練習する
くらいで十分です。
公式カードだけで覚えない
公式カードやまとめノートは確認には便利です。
でも、
表:a²-b²=(a+b)(a-b)
裏:答え
だけを繰り返すと、「どの問題で使うか」が抜けやすくなります。
おすすめは、公式の横に小さな例題も置くことです。
たとえば、
x²-25
をセットにします。
すると、
公式
↓
問題の形
↓
実際の使い方
がつながります。
「覚える公式」と「作り直せる公式」を分ける
全部を同じ強さで暗記する必要はありません。
すぐ書けるようにしたい
テストで頻繁に使い、毎回導くと時間がかかるもの。
例:解の公式、三平方、因数分解の代表公式。
意味から確認できるようにしたい
忘れても、図や考え方から戻りやすいもの。
例:傾き、面積の一部の公式など。
ただし、どちらも最終的には問題で使う練習が必要です。
覚えられないときは「1日で完成」を狙わない
公式を10回書いて、その日は覚えても翌日に忘れることがあります。
おすすめは、
今日:公式を見て問題を2問
翌日:何も見ずに公式を書いて1問
3日後:別の問題で1問
のように間隔を空けることです。
「忘れたらダメ」ではなく、忘れかけたときに思い出す練習を繰り返します。
まとめ
数学の公式は、丸暗記だけでも、意味だけでも不十分です。
おすすめは、
- 何を表すか理解する
- どんな問題で使うか確認する
- 何も見ずに書けるよう覚える
- 数字や形を変えた問題で使う
という流れです。
公式は覚えることが目的ではありません。
問題を見たときに「この公式を使えばいい」と判断し、正しく使えることがゴールです。
ますっちで、今日の1つから。
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