勉強しているのに数学が伸びない中学生へ|保護者が確認したい「学習の中身」
もくじ(9)
毎日机に向かっている。動画も見ている。学校ワークもやっている。
それなのに数学の点数がなかなか上がらないと、本人も保護者も「勉強時間が足りないのでは」と考えがちです。
ただ、数学では勉強した時間と、自力で解ける問題が増えた量は同じではありません。
1時間勉強していても、そのほとんどが解説を見る時間なら、テストで必要な「自分で式を作って答えを出す練習」が不足していることがあります。
まず「何分やったか」より4つを確認する
1. 説明を見る時間が長すぎないか
動画や解説を見て「分かった」と感じることは大切です。
ただし、そのあとに何も見ずに問題を解かなければ、本当に使える知識になったかは確認できません。
家庭学習では、
説明を見る → 例題を確認する → 何も見ずに1問解く
までを1セットにします。
中学数学をオンラインで学ぶ方法でも、動画を見るだけで終わらせない学び方を紹介しています。
2. 答え合わせのあと、すぐ次へ進んでいないか
間違えた問題で答えを赤ペンで写し、
「なるほど」
と次へ進むと、その場では理解した気になります。
しかし、翌日に同じ問題を出されると手が止まることがあります。
確認したいのは、
解説を閉じたあと、自分だけでもう一度解いたか
です。
一度間違えた問題の扱い方は、数学の「間違いノート」は必要?も参考にしてください。
3. 今のレベルに問題集が合っているか
基礎計算で止まっているのに難しい応用問題ばかり解くと、解説を読む時間が増えます。
反対に、基本問題をほぼ間違えないのに簡単な計算だけを繰り返していても、点数は伸びにくくなります。
目安として、
- 基本問題で間違いが多い → 一つ前の内容へ戻る
- 基本は安定、標準で止まる → 標準問題を増やす
- 標準も解けるが本番で失点 → 時間・見直し・初見問題を練習
と考えると、次にやることが見えやすくなります。
基礎へ戻る場所が分からない場合は、中学数学を基礎から学び直す方法から整理できます。
4. 「何ができないか」が具体的になっているか
「数学が苦手」
「関数が無理」
だけでは対策を決めにくいです。
たとえば一次関数なら、
- 傾きの意味が分からない
- 2点から式を作れない
- グラフへ点を取れない
- 文章題になると式が作れない
では、復習する場所が違います。
点数が下がったテストの答案を見るときも、×の数だけではなく、どの段階で止まったのかを見ます。
中学生の数学の点数が急に下がったら?では、答案を4種類の失点に分けて確認する方法を紹介しています。
保護者が全部教える必要はない
数学が得意でない保護者でも、学習の整理は手伝えます。
おすすめは、
「今日どこまで分かった?」
ではなく、
「今日、何も見ずに解けるようになった問題はある?」
と聞くことです。
さらに、
- どこから分からなくなった?
- 明日もう一度やるならどの問題?
- 解説を見ずに解ける?
と聞けば、「勉強した」から「できるようになった」へ話を移せます。
数学が苦手な子への言葉選びについては、保護者が言わないほうがいい言葉・伝えたい言葉も参考になります。
1週間だけ「学習の中身」を記録してみる
原因が分からないときは、1週間だけ次の3つを記録してみてください。
| 記録すること | 例 |
|---|---|
| 今日のテーマ | 連立方程式・加減法 |
| 自力で解けた問題 | ワークP32 問2 |
| 明日やり直す問題 | 問4、符号でミス |
勉強時間は最後に書く程度で構いません。
1週間後に見ると、
「毎日40分やっているけれど解き直しがほぼない」
「同じ単元で3日止まっている」
といったことが見えてきます。
「勉強しているのに伸びない」は努力不足とは限らない
点数が上がらないと、本人も「自分は数学ができない」と思いやすくなります。
でも実際には、
解説を見る時間が長い
問題が難しすぎる
解き直しが足りない
など、学習方法を少し変えるだけで改善できる場合があります。
数学を勉強しているのに成績が上がらない5つの理由もあわせて確認すると、原因をさらに整理できます。
まとめ
勉強しているのに数学が伸びないときは、「もっと長く勉強しよう」とする前に学習の中身を見ます。
特に確認したいのは、
- 説明を見るだけで終わっていないか
- 間違いを解き直しているか
- 問題の難易度が合っているか
- 苦手が具体的になっているか
の4つです。
保護者が正解を教える必要はありません。
「何を勉強したか」より「何が自力でできるようになったか」を一緒に確認するだけでも、学習の方向はかなり見えやすくなります。
ますっちで、今日の1つから。
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