なぜ0で割ってはいけないの?中学生向けに「0で割れない理由」を解説
もくじ(9)
数学では「0で割ってはいけない」と習います。
では、
6÷0
はなぜ計算できないのでしょうか。
「電卓でエラーになるから」ではありません。割り算を掛け算へ戻して考えると、答えとなる数を決められないことが分かります。
割り算は掛け算へ戻して考えられる
たとえば、
12÷3=4
なのは、
3×4=12
だからです。
一般に、
a÷b=c
なら、
b×c=a
という関係があります。
この考えを0で割る計算にも使ってみます。
6÷0の答えをxとすると?
もし、
6÷0=x
という答えがあるなら、掛け算へ戻したとき、
0×x=6
にならなければいけません。
しかし、
0×1=0
0×100=0
0×(-5)=0
のように、0へどんな数を掛けても0です。
6になる数はありません。
そのため、通常の中学数学で扱う数の範囲では、6÷0は定義できません。
0÷5は計算できる
ここで混同しやすいのが、
0÷5
です。
これは計算できます。
0÷5=x
とすると、
5×x=0
なので、x=0 です。
つまり、
0÷5=0
となります。
問題なのは「0を割ること」ではなく、0で割ることです。
では0÷0は0ではないの?
0÷0=0 としたくなるかもしれません。
でも、割り算を掛け算へ戻すと、
0×x=0
を満たすxを探すことになります。
ここで、
x=0
でも、
x=1
でも、
x=100
でも成立します。
候補が1つに決まりません。
そのため 0÷0 も、通常の算数・中学数学では値を1つに定めません。
6÷0 は「条件を満たす数がない」、0÷0 は「条件を満たす数がいくつもあって1つに決められない」という違いがあります。
「0に近い数で割れば大きくなる」から無限大?
1÷0.1=10
1÷0.01=100
1÷0.001=1000
を見ると、「0で割ったら無限大なのでは?」と思うかもしれません。
ただ、負の側から0へ近づけると、
1÷(-0.1)=-10
1÷(-0.01)=-100
となり、今度は負の方向へ大きくなります。
少なくとも中学数学の普通の割り算として、1÷0 を1つの数に決めることはできません。
分母が0になる式にも注意
中学以降では、分数の形でも0で割る問題が出てきます。
たとえば、
3/(x-2)
では、x=2 を入れると分母が0になります。
そのため、x=2 のときこの式は計算できません。
「分母は0にできない」というルールも、結局は0で割れないことにつながっています。
負の数や0の基本が不安なら、正負の数がわからない中1へも確認してください。
1分チェック
次のうち、通常の中学数学で計算できないものはどれでしょう。
0÷33÷00×30÷(-5)
計算できないのは2の 3÷0 です。
ほかは、
0、0、0
となります。
「理由まで知る」勉強は必要?
テストでは「0で割ってはいけない」と覚えていれば解ける問題もあります。
ただ、理由を一度理解しておくと、分数・方程式・関数で「なぜこの値は入れてはいけないの?」という場面でも応用できます。
なぜマイナス×マイナスはプラスになる?のように、数学のルールには他の計算の決まりとつながっているものが多くあります。
まとめ
0で割れない理由は、割り算を掛け算へ戻すと分かります。
6÷0=x
なら、
0×x=6
になる必要がありますが、そんな数はありません。
一方、0÷0 はどんなxでも 0×x=0 になってしまい、答えを1つに決められません。
「0で割ってはいけない」を暗記するだけでなく、掛け算へ戻して確かめると意味まで理解できます。
ますっちの中学数学学習では、ルールを覚えるだけでなく、「なぜそうなるか」を確認しながら基礎を学べます。
ますっちで、今日の1つから。
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