1001²−999²を一瞬で解く方法|大きな数ほど簡単になる因数分解
もくじ(9)
1001²-999²
この式を見て、1001²と999²をそれぞれ計算しようとしていませんか。
もちろん筆算でも求められます。でも、中3で習う因数分解を使うと、大きな2乗を一度も計算せずに答えを出せます。
数字が大きいから難しいとは限りません。式の形に気づくと、むしろ簡単になる問題です。
まず答えまで計算してみよう
使う公式は、
a²-b²=(a+b)(a-b)
です。
1001²-999²
=(1001+999)(1001-999)
=2000×2
=4000
答えは 4000 です。
1001²も999²も求めていません。
2乗の差は「和×差」に変えられる
この公式は、因数分解の基本公式の1つです。
なぜ成り立つかは、右側を展開すると分かります。
(a+b)(a-b)
=a²-ab+ab-b²
真ん中の -ab と +ab が消えるので、
=a²-b²
となります。
つまり、2乗どうしの引き算を見たら、足したもの×引いたものへ変えられる可能性があります。
展開と因数分解の基本が曖昧な人は、展開と因数分解がわからない中3へから確認してください。
なぜ1001と999だと特に簡単なの?
ポイントは2つの数が近いことです。
1001-999=2
なので、因数分解したあとの片方が非常に小さくなります。
一方、
1001+999=2000
なので、残る計算は 2000×2 だけです。
「大きい数だから大変」と数字だけを見るのではなく、差が小さいことに注目すると見え方が変わります。
51²−49²も同じ考え方
もっと小さな数字で確認してみましょう。
51²-49²
=(51+49)(51-49)
=100×2
=200
です。
同じように、
101²-99²
なら、
200×2=400
になります。
数字が変わっても「2乗の差」という形は同じです。
よくある間違い1:差をそのまま2乗する
1001²-999²
を、
(1001-999)²=2²
としてはいけません。
一般に、
a²-b² ≠ (a-b)²
です。
(a-b)² を展開すると、
a²-2ab+b²
となり、まったく別の式になります。
「2乗が2つあるからまとめる」のではなく、因数分解の公式を正しく使います。
よくある間違い2:公式だけ覚えて使う条件を見ない
この方法が使えるのは、a²-b² という2乗どうしの引き算です。
a²+b² のように足し算になっている式を、同じ公式で (a+b)(a-b) にすることはできません。
公式は名前だけでなく、式の形ごと覚えるのが大切です。
因数分解がなぜ発展してきたのか興味がある人は、因数分解は誰が考えた?も読んでみてください。
もう3問だけ挑戦
次の問題を、できるだけ大きな2乗を計算せずに解いてみましょう。
31²-29²501²-499²10001²-9999²
答えは、
(31+29)(31-29)=60×2=1201000×2=200020000×2=40000
です。
数が大きくなっても、差が2なら最後は「和×2」になるので簡単です。
95²の暗算とは何が違う?
95²を暗算で計算する方法では、末尾が5の2乗という別の形を使いました。
数学には、
- 末尾が5の2乗
- 2乗どうしの差
- 100に近い数の掛け算
など、式の形を見ると計算しやすくなる場面があります。
大切なのは裏技をたくさん覚えることではなく、「この式はどの形に近い?」と考える習慣です。
まとめ
1001²-999² は、
a²-b²=(a+b)(a-b)
を使えば、
2000×2=4000
と一気に計算できます。
大きな数を見てもすぐに筆算を始めず、式の形を変えられないかを一度考えてみてください。中学数学の公式が、計算を短くする道具として使えることが分かります。
ますっちの中学数学学習では、公式の意味を確認してから問題を解きながら身につけられます。
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