平方根って何のためにある?√を使う理由を中学生向けに解説
もくじ(8)
中3になると、突然 √ という見慣れない記号が登場します。
√2、3√5、√12……。計算ルールを覚えるうちに、「そもそも平方根って何のためにあるの?」と思う人もいるでしょう。
平方根は、ひとことで言えば2乗した結果から、元の数を考えるための道具です。
正方形の面積から考えると分かりやすい
一辺が3cmの正方形の面積は、
3×3=9
なので9cm²です。
逆に、面積が9cm²の正方形を見て「一辺は何cm?」と聞かれたら3cmと分かります。
これは、
3²=9
の逆を考えているからです。
では、面積が2cm²の正方形の一辺は何cmでしょうか。
1cmでは面積1cm²、2cmでは面積4cm²なので、その間です。ただし、整数や簡単な分数では正確に表せません。
そこで、2乗すると2になる正の数を √2 と表します。
√は「だいたいの数」ではない
√2 は約1.414ですが、√2 そのものは近似値ではありません。
√2
と書けば、2乗すると2になる正の数を正確なまま表せます。
小数で1.414と書くと少しずれます。図形の計算などでは、最後まで √2 のまま扱うことで正確さを保てます。
平方根の計算方法から確認したい人は、平方根がわからない中3へもあわせて読んでください。
「9の平方根」と「√9」は同じではない
ここは中3で特に間違えやすいところです。
9を2乗して作れる数を考えると、
3²=9
だけでなく、
(-3)²=9
も成り立ちます。
したがって、9の平方根は3と-3の2つです。
一方、記号 √9 は0以上の平方根を表すので、
√9=3
です。
√9=±3
とは書きません。
ただし、
x²=9
という方程式の解を求めるなら、
x=±3
となります。
「平方根」と「√」の使い分けをここで整理しておくと、二次方程式でも迷いにくくなります。
平方根は三平方の定理でよく使う
たとえば直角三角形の2辺が2cmと3cmなら、斜辺をxcmとして、
x²=2²+3²
x²=13
となります。
長さなのでxは正の値を取り、
x=√13
です。
√がなければ、この長さを正確に短く表しにくくなります。
三平方の定理とのつながりは、三平方の定理がわからない中3へでも詳しく解説しています。
なぜ平方根の計算を習うの?
学校では、
√12=2√3
のように√の中を簡単にしたり、
√3×√6
を計算したりします。
これは、√を含む数を扱いやすい形へ整理するためです。
たとえば √12 は、
√(4×3)
=2√3
とすると、同じ種類の√をまとめる計算などがしやすくなります。
平方根を簡単にする計算は、後の記事平方根の計算は、平方根がわからない中3へで例題と一緒に確認できます。
日常ではどこに出てくる?
平方根そのものを買い物で毎日書くことは少ないでしょう。
ただし、距離・面積・図形・統計・科学・プログラミングなど、2乗された量から元の大きさへ戻す場面では平方根が使われます。
中学数学ではまず、図形や二次方程式につながる道具として理解すれば十分です。
「将来使うかどうか」より、2乗と平方根が逆向きの関係になっていることをつかむと、計算ルールが覚えやすくなります。
1分チェック
次の3問を確認してみましょう。
√25は?- 25の平方根は?
x²=7の解は?
答えは、
- 5
- 5と-5
x=±√7
です。
1と2の違いを説明できれば、平方根の大事な部分を理解できています。
まとめ
平方根は、「難しい記号を増やすため」にあるのではありません。
2乗した結果から元の数へ戻るとき、整数や分数では表せない数も正確に表すための記号です。
まずは、
3²=9 ⇔ √9=3
のように2乗とのつながりから考えてください。
√の計算だけを暗記するより、「面積から一辺へ戻る」「x²からxを求める」という意味が分かると、中3の平方根がぐっと読みやすくなります。
ますっちで、今日の1つから。
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