一次関数の「傾き」って何?変化の割合をグラフと式で理解する
もくじ(13)
一次関数では、
y=ax+b
のaを傾きと呼びます。
「傾き=式のxの前の数字」とだけ覚えていると、グラフや2点から式を求める問題で迷いやすくなります。
傾きは、ひとことで言えば、xが増えたときにyがどれくらい増えるか・減るかを表す数です。
y=2x+3で傾きを見てみよう
y=2x+3
の傾きは2です。
xに0、1、2を入れると、
| x | y |
|---|---|
| 0 | 3 |
| 1 | 5 |
| 2 | 7 |
となります。
xが1増えるたびに、yは2ずつ増えています。
だから傾きは2です。
一次関数全体がまだ曖昧な場合は、一次関数がわからない中2へから確認してみてください。
グラフでは「右に1、上に2」
傾き2の直線は、グラフ上で見ると、
右へ1進むと上へ2進む
という動きをします。
たとえば y=2x+3 なら、切片3なので最初に(0,3)を取ります。
そこから、
右へ1、上へ2
進むと(1,5)です。
この2点を結ぶと直線を描けます。
傾きが負の数ならどうなる?
y=-3x+1
なら傾きは-3です。
xが1増えると、yは3減ります。
グラフでは、
右へ1、下へ3
です。
傾きが正なら右上がり、負なら右下がりになります。
傾きが分数でも考え方は同じ
たとえば、
y=1/2 x+2
の傾きは1/2です。
「右へ1、上へ1/2」でもよいですが、グラフでは分数の点を取りにくいことがあります。
そこで、
右へ2、上へ1
と考えます。
1/2 = 上に1 ÷ 右に2
という比として見ると描きやすくなります。
「変化の割合」と傾きは何が違う?
一次関数では、傾きと変化の割合は同じ値になります。
変化の割合は、
yの増加量 ÷ xの増加量
です。
たとえばxが1から4へ増え、yが5から11へ増えたなら、
xの増加量は3、yの増加量は6なので、
6÷3=2
です。
傾きは2と分かります。
「増加量」は、後の値-前の値で計算します。xとyで引く順番をそろえることが大切です。
2点から傾きを求める
2点、
(1,4) と (3,10)
を通る直線の傾きを求めます。
xの増加量は、
3-1=2
yの増加量は、
10-4=6
なので、
6÷2=3
傾きは3です。
公式としては、
(yの増加量)/(xの増加量)
ですが、数字を機械的に入れるより「右へどれだけ進んだら、上下にどれだけ動いた?」と考えると理解しやすくなります。
傾きと切片を混同しない
y=2x+3
では、
- 傾き:2
- 切片:3
です。
切片は、x=0のときのyの値です。
グラフではy軸と交わる場所になります。
傾きは直線の「進み方」、切片は直線の「スタート位置」と考えると区別しやすくなります。
よくあるミス
xの増加量とyの増加量を逆にする
傾きは、
yの増加量÷xの増加量
です。
逆にしないようにしてください。
引く順番がバラバラ
xを「後-前」にしたなら、yも「後-前」にします。
片方だけ逆にすると符号が反対になります。
負の傾きなのに右上がりに描く
傾きが負なら、xが増えるほどyは下がります。
グラフの見た目でも最後に確認してください。
グラフのミス対策は、グラフに限らずミスが続く人は、中学生の計算ミスを減らす方法の考え方も参考になります。
1分チェック
y=-2x+5
について答えてみましょう。
- 傾き:-2
- 切片:5
- xが1増えるとyは?:2減る
- グラフ:右下がり
ここまで言えれば、傾きを「xの前の数字」以上の意味で理解できています。
まとめ
一次関数の傾きは、xの変化に対してyがどれだけ変わるかを表します。
y=ax+b のaを見るだけでなく、
- 表ではyの増え方
- グラフでは右へ進んだときの上下
- 2点では
yの増加量÷xの増加量
として同じものを見てください。
式・表・グラフをつなげられるようになると、一次関数は暗記する内容がかなり減ります。
ますっちで、今日の1つから。
無料ではじめる