かっこを外すと符号を間違える人へ|マイナスの前のかっこを安全に外す方法
もくじ(15)
正負の数や文字式で、
9-(4-7)
や、
-(3x-5)
のような式が出ると、かっこを外した瞬間に符号を間違えることがあります。
特に多いのが、かっこの中の最初の項だけ符号を変えて、残りをそのままにしてしまうミスです。
かっこの前がマイナスなら、「中の符号を反対にする」と覚えてもよいのですが、理由はもっとシンプルです。
かっこの中全体を-1倍していると考えます。
9-(4-7)をゆっくり外してみよう
9-(4-7)
の -(4-7) は、
+(-1)×(4-7)
と同じです。
-1をかっこの中へ分配すると、
(-1)×4 + (-1)×(-7)
なので、
-4+7
になります。
したがって、
9-(4-7)
=9-4+7
=12
です。
マイナス×マイナスがプラスになる理由が曖昧な人は、なぜマイナス×マイナスはプラスになる?も確認してみてください。
覚え方は「マイナスなら全員反対」
かっこの前が + なら、中の符号はそのままです。
+(a-b+c)=a-b+c
かっこの前が - なら、中のすべての符号を反対にします。
-(a-b+c)=-a+b-c
重要なのは、最初の項だけではなく全部ということです。
文字式でも同じ
-(3x-5)
なら、-1を両方へ掛けます。
-3x+5
です。
よくある誤答は、
-3x-5
です。
3xだけにマイナスを付け、-5をそのまま残してしまっています。
かっこの中に3項あっても同じです。
-(x+4-2y)
なら、
-x-4+2y
です。
「引き算」を足し算として見ると分かりやすい
a-(b-c)
を、
a+{-(b-c)}
と見ると、かっこの前のマイナスが「引き算の記号」ではなく、中全体へ掛かる負号だと見やすくなります。
正負の数の計算全体で迷う人は、正負の数がわからない中1へから戻ってみるのもおすすめです。
安全に外す3ステップ
符号ミスが多い人は、暗算で一気に外さず次の順番にします。
1. かっこの直前を見る
+ か - かを確認します。
2. マイナスなら中の各項に印を付ける
-(x-3+2y)
なら、
x、-3、+2yの3項すべてが変わると意識します。
3. 外した直後は同類項をまだまとめない
まず、
-x+3-2y
まで書きます。
そのあと必要なら計算します。
1行で「かっこ外し」と「同類項の整理」を同時に行うと、どこで間違えたのか見つけにくくなります。
途中式はなぜ書くの?でも、1行で一つずつ式を変える考え方を紹介しています。
計算の順序にも注意
たとえば、
10-2(3-5)
なら、かっこの中を先に計算する方法もあります。
3-5=-2
なので、
10-2×(-2)
=10+4
=14
です。
一方、分配して、
10-6+10=14
としても同じ答えになります。
どちらを選んでもよいですが、計算順序を混ぜないことが大切です。なぜ掛け算・割り算を先に計算するの?もあわせて確認してください。
3問練習
問題1
7-(2-6)
=7-2+6
=11
問題2
-(2x+3)
=-2x-3
問題3
5-(x-2y+4)
=5-x+2y-4
=1-x+2y
です。
最後の見直しは「マイナスの後だけ」見る
符号ミスが多い人は、答案全体をぼんやり見直すより、
マイナスの直後にあるかっこを探す
という見直しをすると効率的です。
「かっこを外した場所だけ」を見るので、短時間でもミスを見つけやすくなります。
まとめ
かっこの前がマイナスのときに中の符号が変わるのは、
かっこの中全体を-1倍しているからです。
-(a-b+c)
なら、
-a+b-c
となります。
「マイナスなら符号を全部反対」と覚えつつ、迷ったら -1×( ) に戻って考えてください。理由から戻れるようになると、文字が増えても符号を判断しやすくなります。
ますっちで、今日の1つから。
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